KNOPPIX


KNOPPIXでミラーリング

PCクラスタを構築する際、ほとんど同じ構成のスレーブクライアントをいくつも作る必要が出てきます。私の場合は、マスター1台にスレーブ3台の4台から成るPCクラスタのシステムだったので、スレーブ3台は、同じ設定となります。全く同じ設定の打ち込みを3台ともするのはナンセンスなので、KNOPPIXで設定をコピーしました。具体的には、1台のマスターと1台のスレーブで環境の設定を試行錯誤し、並列計算ができるかテストを行なった後、その設定済みスレーブのハードディスクをKNOPPIXでコピーして、残りのスレーブマシンにハードディスクごと丸ごとコピーを行ないました。

KNOPPIXとは、CD1枚から起動できるLinuxで、私が最初に使ったのは、Windowsマシンのレスキューでした。使っていたWindowsノートパソコンが起動できない状態になって、OSの再インストールをしなければならなくなった時、ノートパソコンに入っていたデータを復旧するときに使いました。私にとっては、KNOPPIXはデータ復旧の救世主であって、Linuxとの付き合いの初めでもありました。ハードディスクのバックアップやパーティションの分割など、便利ツールですので、是非、お試しすることをお勧めします。

KNOPPIXでバックアップ

バックアップ対象として普段使っているLAN接続のハードディスクへと書きこんだので、その場合の手順です。KNOPPIXはUSBハードディスクやメモリースティックも自動認識するので、バックアップ先には困らないと思います。

rootでshellに入る

$ mkdir /mnt/smb
$ mount -t smbfs //192.168.1.99/share /mnt/smb ハードディスクのIPアドレスが192.168.1.99で共有フォルダがshareの場合
$ partimage

Partimageの使い方は、こちらを参照

保存先(読込元)の設定を/mnt/smb/****でフルパスを指定することでネットワーク経由でバックアップおよびリストアが可能となる。

KNOPPIXでリストア

バックアップしたファイルを元のハードディスクに戻す手順(リストア)は、バックアップと同じ手順です。マスターブートレコーダ(MBR)も書き込めるので、ハードディスクの最初の部分を/bootパーティションにしておき、マスターブートレコーダごとバックアップ&リストアして使っています。リストアの際、全く新しいハードディスクに書き込むことで、スレーブクライアントのコピーができます。あとは、IPアドレスやホスト名などのネットワーク関連の設定のみを書き換えて、PCクラスタの増殖終了となります。


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